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設立前のチェックポイント 「会社設立のメリット」

経営面のデメリット①税務調査が入りやすくなる

 法人は個人事業よりも税務調査が入りやすいと言えます。理由はいくつかありますが、法人の方が個人事業よりも事業規模が大きく、「税金を取りやすい」というのがその理由の一つです。個人事業は法人より圧倒的に数が多く、さらに期待できる税額も少ないため、税務署もその全てを調査することは困難なのです。
 その点において法人は数年に一度は必ず調査が入ると言われているので、注意が必要です。とは言え、きちんとした会計処理をしていれば税務調査が入ったとしても何も恐れることはありません。

経営面のデメリット②役員の責任が重くなる

 法人化することによって生じる責任というものもあります。株式会社に損害を与えた場合、損害を賠償する責任や役員など第三者に損害を与えた場合の損害賠償責任や株主による株主代表訴訟などです。
 役員=株主であれば、訴訟のようなリスクは減らせますが、株主に第三者がいる場合は、その損害に対する責任が生じることは肝に命じておくべきでしょう。

経営面のデメリット③意志決定には決議が必要

 個人事業主の場合は経営に関する決定は全て自分一人ですることができます。しかし、法人の場合はそうはいきません。経営に関する重要な意志決定には取締役会の決議が、より重要な意志決定には株主総会の決議が必要になってきます。
 取締役会では、取締役の過半数の出席と過半数の賛成が必要です。株主総会は株主の過半数の出席と過半数の賛成で可決する普通決議と過半数の出席と2/3以上の賛成で可決する特別決議があります。
 普通決議では取締役の選任、解任、決算の承認などを、特別決議では定款の変更や組織、株主、資本金などに関する事項の変更などを決めます。
 個人事業主とは違い、利害関係者の承認を受けなければ重要な意志決定を下せないのは法人のデメリットと言えます。
 ただし株主も取締役も1名の会社であれば、実質的に自分一人で決めることができます。

まとめ

 いかがでしたでしょうか。会社設立にはメリットとデメリットの両方があります。メリットとデメリットが表裏一体となっているものの多くあります。人によってメリットと感じたり、デメリットと感じたり、とらえ方によって変わると思います。
 しかしながら、両者を良く理解してから、会社設立をすることが重要なのは変わりありません。ここで書かれてあることを良く検討し、よりよい選択をして頂きたいと思います。
 

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